2009年07月27日

やさしい解説

お医者さんからもらう血液検査の結果で、カタカナや英語がいっぱいあってわからないという方もいるかと思いますので、検査の数値について少し説明しておきます。


<肝臓>:GOT(AST),GPT(ALT) γーGTPいずれも「G]で始まる肝臓に多く含まれる酵素で血液中に漏れ出ている分を測っています。それぞれ40,40,50が正常値上限です。前2者がもっとも重要で肝炎などの判断に用います。細胞が壊れると多量に出るので、慢性では100前後、急性だと500、1000のことがあります。
γ(
ガンマー)は、脂肪やアルコールによく反応します。100以上の人は運動や禁酒、休肝日で意外と早く改善します。
 

<腎臓>:尿素窒素(BUN)はタンパク肉、魚、豆の燃えカス、クレアチニン(Cr)は筋肉のガソリンの燃えカス。いずれも溜まると体に毒なので、排泄出来ているかを見ます。20、1.0が上限です。ご注意:「脱水」で一見同じように見えますが、くわしくはDrが判断できます。
 

<脂質>:コレステロールと中性脂肪(TGトリグリセライド)のことです。
コレステロールには3つの要素があります。総コレステロール善玉+悪玉。善玉はHDLコレステロール(密度の高い「リポ蛋白」)のことで、血管に溜まったコレステロールを底ざらいして肝臓まで運んでくるサルベージ船。悪玉はLDL(密度の低い)フワフワしたスライムのイメージで、血管にへばり付いていきます。「総コレステロール」、「悪玉」は220、140が上限です。ご注意:「善玉」は高いのが良いといわれる数少ない検査値ですのでお間違えないように。
中性脂肪は上
150ですが、食事の直後や、飢えているときはすぐに上昇します。変動しやすさは、ブドウ糖に近いです。コレステロールと違って採血の前の行動と合わせて判断します。300は流石に高いかな。

 <尿酸>:腎臓とも関係。食事で捕った細胞や自分自身の細胞の「核」(話題のDNAの入れ物:高校や中学の理科を思い出して)の分解物と思ってたら近い。これを造りやすい人や、排泄が苦手な人が高尿酸血症といわれ、高めの人は「通風」発作を起こしやすくなります。検査数値9、10は治療の対象です。

<血糖>(血液中のブドウ糖):高い人が糖尿病、食後だけが問題の人などは「IGT](耐糖能異常)といい準備状態と診ます。空腹時(何も食べてない状態)110以下正常。125以上糖尿病。食後二時間や随時で200以上糖尿病。
 

<HbA1c>(ヘモグロビン エー ワン シー):赤血球の酸素を運ぶ赤いヘモグロビンは血液というブドウ糖の溶解液に浸され続けるので、糖が高いと、平均値としてこの値が高くなります。5.8までが正常値。ただし、先の「IGT」ではこれが正常の場合あり。
 

<Hb>(ヘモグロビン:血色素):貧血を大まかに診ます。血液の赤みの度合いを数値化したもので、10くらいで症状が出ます。透析の方や肝硬変では8もありえますが、健康な人が急にこうなった時はどこかの出血を疑い、救急に対応を必要とします。
 

<CRP>(シーアールピー:P=プロテイン)C反応蛋白:全身の炎症に対する反応の強さを診ます。定性法(プラス、マイナス)で6()まであります。風邪の半数は()
 

<白血球>:正常値は年令でかなり違います。20才は7000〜9000、50才は5000〜7000、70才は4000前後。これは正式な資料からではなく、いろいろ聞いてみたところの数字です。細菌(バイ菌)に感染した時上昇します。肺炎、肓腸(正式には虫垂炎)で12000以上。ウイルス感染(風邪上気道炎の9割、インフルエンザや嘔吐下痢症のロタウイルスもこれ)ではあまり上がらないか、少し下がったりもします。20000を超えた時は白血病も考えなくてはいけません。赤血球や血小板が不足し、貧血、出血傾向(血が出やすい、とまりにくい)の症状を伴うことがあります。